スピーカーユニット(ドライバー)の鳴らし方
スピーカーユニットのボイスコイルとアンプをダイレクトに接続するのが最も良い鳴らし
方です。
アンプのダンピング(電磁制動力)が良く効き、締まりの(過渡特性が良い)ある音質に
なり、そして、最も歪が少ない鳴らし方になります。
「アンプとスピーカーユニットの接続回路の直流抵抗値を出来る限り最小値にす
る」ことが、スピーカーシステムを制作するうえで、最も重要なファクターだと考えます。
ですから、
マルチWayのスピーカーシステムを製作する際は、アンプとスピーカーユニットを1対1
で組むのが最適であり、俗に言われるマルチアンプ方式によるマルチWayスピーカーシ
ステムが理想だと思います。
再生音をリアルな音質で聴く さリアルなで聴くには
「音」は、空気の疎密波です。楽器を演奏すると当然音がでますね。
例えば、
バスドラムで話しますと、バスドラムの直径は、22インチ前後。22インチをセンチ換
算すると直径約55cmとなります。バスドラムが疎密波をつくりだす面積は、27.5×
27.5×3.14=約2,375c㎡。
バスドラムのペダルを踏むとバスドラムの膜が振幅します。
その振幅の幅を仮に1cmとすると、バスドラムがつくり出す疎密波の体積量は、1×
2,375=2,375c㎥となります。
バスドラムの疎密波の体積量2,375c㎥をつくり出すには、1個のウーハーユニット
が2,375㎥÷2=約1,187c㎥の体積量をつくり出す必要があります。
1個(低音域を分割した場合は複数)のウーハーユニットで約1,187c㎥の同等の
体積量をつくり出すユニットの口径は、ウーハーユニットの振幅の幅も仮に1cmとし
た場合、振動板実効直径が39cmのユニットが必要になります。
(r19,5cm)×(r19,5cm)×3.14×1cm=約1,194c㎥となり、
46センチ(18インチ)のユニットが必要となります。
46センチ(18インチ)のユニットが必要となります。
「リアルな音質になるか」は、
バスドラムのつくり出す疎密波の体積量と同等の体積量をスピーカーシステムの低
音域を担っているウーハーユニットがつくり出せるかにかかります。
さらに、
倍音領域、特に8kHz以上の領域の電気信号を、忠実に正確に音波に変換でき
る高性能なツィーターを使うかにかかります。
バスドラムのつくり出す疎密波の体積量と同等の体積量をスピーカーシステムの低
音域を担っているウーハーユニットがつくり出せるかにかかります。
さらに、
倍音領域、特に8kHz以上の領域の電気信号を、忠実に正確に音波に変換でき
る高性能なツィーターを使うかにかかります。
「音響エネルギー量: i.フォニックの仮説式」
音圧(db)×振動板面積(c㎡)÷1000=音響エネルギー量(W)
この式は、i.フォニックの思考式ですの誤解のないように。
*10cmフルレンジユニット
:振動板実効直径、約7cm :音圧90db(再生周波数90Hz~20kHz)
音響エネルギー量: 90(db)×38(c㎡)÷1000=3.42W
*30cmウーハーユニット
:振動板実効直径、約24cm :音圧90db(再生周波数50Hz~4.5kHz)
音響エネルギー量: 90(db)×452(c㎡)÷1000=40.68W
この音響エネルギー量が大きい程「リアルな生々しい音質」で再生が可能と思います。
スピーカーシステムの役割り
CD(音楽)を聴くには、オーディオシステムなどが必要となりますが。
そのオーディオシステムを構成するCDプレーヤー、アンプ、スピーカーなどのコンポー
ネントの中で、オーディオシステム全体の音質の良し悪しを大きく左右するのは、CDプ
レーヤーでもアンプでもなく、
「スピーカーシステム」です。
オーディオシステム全体の音質を100とするとスピーカーシステムは、70~80%にも
及ぶほど音質の良し悪しを左右します。
残りの20~30%は、CDプレーヤーとアンプといったところです。
そもそも、CDプレーヤーとアンプの性能的完成度は、非常に高いのです。
例えば、高調波歪率の場合ですと0.01%以下と、人間の聴力でその歪を感知するこ
とは、到底不可能な領域にあります。
それに対してスピーカーシステムの性能的完成度は、今だ、アンプやCDプレーヤーの
ような歪率領域にはありまえん。
ような歪率領域にはありまえん。
一般的なスピーカーシステムの歪率は1%前後でアンプやCDプレーヤと比較すると、
100倍以上も歪率が悪いのです。
さらに、スピーカーシステムの再生音の低音域では、1%前後より歪率は悪くなり超低
音域になると更に悪化します。
高性能CDプレーヤーとアンプで、高S/N比・超低歪率の音声電気信号をスピーカー
システムに送り出したとしても、スピーカーシステムが粗悪なものだとしたら、再生される
その音(音質)は、決して良い音楽を奏でることはできないと思います。
*補足・・・・・人間の聴力では、耳が良い人でも歪が3%前後からでないと感知できな
いようです。
オーディオのグレードアップはスピーカーから
上記からスピーカーシステムは、オーディオシステムにおける「再生音(音質)に与え
る役割は非常に大きい」と、言えると思います。
そして、オーディオシステムの音質改善(向上)を行う場合、CDプレーヤーやアンプの
グレードアップを行うより、スピーカーシステムのグレードアップを行った方が、音質向
上が顕著に現れる場合が殆んどだと思います。
音楽とオーディオ(スピーカー)が好き
CD(音楽)を良い音で聴くためには、オーディオシステムの中のスピーカーシステムの
最適化が先決と考え・・・・・「じゃ~スピーカー制作を創めてみよう」と思い立った次第。
しかしながら思い立ってから、もう一年以上も月日が流れ去っています。
その間、スピーカーを制作するための木工用の道具や器材を購入し、テスト用の中古
スピーカーユニット38cm~10cmの各サイズとホーン型スコーカー、ホーン型ツィーター
など、その他のパーツも徐々に揃えたので
そろそろ活動開始ではないかと思い・・・・ブログに活動内容とスピーカーの音質改
善、向上に役立つ情報を記録していこうと・・・・「I-PHONIC :
スピーカーのデザイン、仕上がり、見栄えは、とても大切な要素・・・・「スピーカーのスタ
イル」で、人は無意識に音質の良し悪しを判断します・・・・・?
まず、木工工作の練習と経験を重ねることが重要と考えます。
*スピーカーを制作する上で
再生される低音領域にある楽器の音が、どれだけ生の楽器の音に近い、ナチュラルな
音質であるか問われるべきで、低音が何Hz下まで出ているとか、出ていない、ではないと
思います。
再生される低音領域にある楽器の音質なり音色の評価を見据えながら、エンクロージ
ャーの設計やスピーカーシステム製作に取り組むことが重要と考えます。
それでは、今後ともよろしくお願い申し上げます。
ブログアップは「気の向くまま」・・・・・となっております。
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