自作だからできるオリジナルスピーカー。ステージモニター調エンクロージャー、音ばなれと高音の指向性。
以前の【第1回】【第2回】では、アコースティックサスペンション方式の小型密閉型サブウーファーと2.1ch アンプLepai LP-168 HAのレビューについての話してきました。
今回の【第3回】は、2.1ch アンプLepai LP-168 HAの特性を考えた小型密閉型スピーカーの自作の話です。
1.☛ 小型密閉型スピーカーエンクロージャーの形状
この小型密閉型スピーカーの最大の特徴は、一般的なマッチ箱タイプの形とは違うエンクロージャーの形にあります。その目的は、高音をしっかり、に聞こえるようにするためです。
「スピーカーは、ベストなセッティングで音楽を聴くのが基本」
どうして、このようなエンクロージャーになったのか?
私が想定しているニアフィードとは、ディスク上にパソコンのディスプレイモニターが置かれ、その両脇にスピーカーを置かれた、普通に見かける空間です。
その机の上には、ディストップパソコンのディスプイモニターだけでなく、ノートパソコンが置かれている場合もあると思います。
このようなニアフィールドでも、オーディオにおけるスピーカーのセッティングの基本は、リスナーの耳の高さと、スピーカーの高音が出る部分の高さを合わせることが肝心になってきます。
そもそも高音というのは、低音や中音に比べ指向性が強いのがあります。ですから、高音がしっかり耳に入ってこないと音が良くないように聴こえます。
スピーカーが同じ場合であっても、スピーカーのセッティングによって音は、良くも聴こえたり、悪くも聴こえたりします。
ですから、ベストなリスニングポジションを構築するには、右スピーカー、左スピーカーの設置位置とリスナーのリスニングポイントが正三角形になるようにし、スピーカーを耳の高さに合わせるスピーカーのセッティングで聴くのがセオリーです。
良い音で聴くための基本中の基本となります。
ニアフィールドという特有の極小空間であっても、良い音で聴くためには、スピーカーの基本セッティングで聴くのが理想です。
そのためには、ディスク上に置いた小型のスピーカーの高音の出る部分を、リスナーの耳の高さに合わせるためにリスナー自身が下がるか、小型スピーカーを持ち上げるしかありません。
それを可能にするための形状として、ステージモニター形状を取り入れました。
1.インピーダンス: 8Ω 2.定格出力: 5W 3.最大出力: 7W 4.最低共振周波数: 155Hz 5.周波数レンジ: fo〜20kHz 6.出力音圧レベル: 85dB W/m 7.マグネット質量: 81g 8.重量: 239g
以上が7cmフルレンジユニットF70A21-5の仕様です。
このフルレンジの鳴りっぷりは、一言でいうと低音域は全く出ません。はっきり言ってバスレフ型が似合うフルレンジ。購入時に内容積1.5リッター前後の密閉型エンクロージャーを作り、その鳴り方は確認済み。
という経緯から、小型密閉型サブウーファーから出る低音と小型密閉型スピーカーからでる低音の重なりあう領域を小さくするのに、ちょうどよかったので7cmフルレンジユニットF70A21-5を選びました。
3.☛ LepaiLP-168HAを使った小型スピーカー自作のまとめ
手前味噌にはなりますが、小型密閉型サブウーファーと小型密閉型スピーカー仕上げのクオリティーは、満足いくものになりましたが、・・・・
音質は、やはり小型の域を超えるものにはなりませんでした。でも達成感はえられましたね。
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