2021年1月29日金曜日

小型密閉型スピーカーの自作【第3回】ディスクトップには何を置く⁇ 好みの音がいい!!

自作だからできるオリジナルスピーカー。ステージモニター調エンクロージャー、音ばなれと高音の指向性。


以前の【第1回】【第2回】では、アコースティックサスペンション方式の小型密閉型サブウーファー2.1ch アンプLepai LP-168 HAのレビューについての話してきました。

今回の【第3回】は、2.1ch アンプLepai LP-168 HAの特性を考えた小型密閉型スピーカーの自作の話です。

1.☛ 小型密閉型スピーカーエンクロージャーの形状


この小型密閉型スピーカーの最大の特徴は、一般的なマッチ箱タイプの形とは違うエンクロージャーの形にあります。その目的は、高音をしっかり、に聞こえるようにするためです。

「スピーカーは、ベストなセッティングで音楽を聴くのが基本」


どうして、このようなエンクロージャーになったのか?

私が想定しているニアフィードとは、ディスク上にパソコンのディスプレイモニターが置かれ、その両脇にスピーカーを置かれた、普通に見かける空間です。

その机の上には、ディストップパソコンのディスプイモニターだけでなく、ノートパソコンが置かれている場合もあると思います。

このようなニアフィールドでも、オーディオにおけるスピーカーのセッティングの基本は、リスナーの耳の高さと、スピーカーの高音が出る部分の高さを合わせることが肝心になってきます。

そもそも高音というのは、低音や中音に比べ指向性が強いのがあります。ですから、高音がしっかり耳に入ってこないと音が良くないように聴こえます。

スピーカーが同じ場合であっても、スピーカーのセッティングによって音は、良くも聴こえたり、悪くも聴こえたりします。

ですから、ベストなリスニングポジションを構築するには、右スピーカー、左スピーカーの設置位置とリスナーのリスニングポイントが正三角形になるようにし、スピーカーを耳の高さに合わせるスピーカーのセッティングで聴くのがセオリーです。

良い音で聴くための基本中の基本となります。

ニアフィールドという特有の極小空間であっても、良い音で聴くためには、スピーカーの基本セッティングで聴くのが理想です。

そのためには、ディスク上に置いた小型のスピーカーの高音の出る部分を、リスナーの耳の高さに合わせるためにリスナー自身が下がるか、小型スピーカーを持ち上げるしかありません。

それを可能にするための形状として、ステージモニター形状を取り入れました。


 2.☛ 小型密閉型スピーカーには、TOPTONE製F70A21-5フルレンジが "ちょうど良かった“ 



トップトーン製F70A21−5 フルレンジ

1.インピーダンス: 8Ω  2.定格出力: 5W  3.最大出力: 7W  4.最低共振周波数: 155Hz  5.周波数レンジ: fo〜20kHz  6.出力音圧レベル: 85dB W/m  7.マグネット質量: 81g  8.重量: 239g

以上が7cmフルレンジユニットF70A21-5の仕様です。

このフルレンジの鳴りっぷりは、一言でいうと低音域は全く出ません。はっきり言ってバスレフ型が似合うフルレンジ。購入時に内容積1.5リッター前後の密閉型エンクロージャーを作り、その鳴り方は確認済み。

という経緯から、小型密閉型サブウーファーから出る低音と小型密閉型スピーカーからでる低音の重なりあう領域を小さくするのに、ちょうどよかったので7cmフルレンジユニットF70A21-5を選びました。


3.☛ LepaiLP-168HAを使った小型スピーカー自作のまとめ


 手前味噌にはなりますが、小型密閉型サブウーファーと小型密閉型スピーカー仕上げのクオリティーは、満足いくものになりましたが、・・・・
音質は、やはり小型の域を超えるものにはなりませんでした。でも達成感はえられましたね。



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2017年9月28日木曜日

アコースティックサペンション方式でタイトな低音を目指した。小型密閉型サブウーファーの製作(自作) 【第2回】

ニアフィールド用小型密閉型スピーカーに小型密閉サブウーファーの追加で、低音の力強さと音場の広がりが増す!!



アコースティックサスペンション方式の小型密閉型サブウーファーは、10cmという小口径にも関わらず50Hz辺りまでフラットなF特性で低音を再生。

小型密閉型サブウーファーの追加で低音の再生表情はとてもタイトで、そして力強さと音場の広がりが得られ、曲のスケール感が向上して聴こえます。

【第2回】になります今回は、小型密閉型サブウーファーについてご紹介して参ります。


   目次 

 1.  小型密閉型サブウーファーの仕様

 2.☛  小型密閉型サブウーファーの表面仕上げ 

 3.☛  小型サブウーファーは必要か?



アコースティックサスペンション方式の小型密閉型サブウーファー
____________________________________________________


1.☛ 小型密閉型サブウーファーの仕様


■ 小型密閉型サブウーファー用スピーカーユニット


10㎝フルレンジスピーカーユニット
 
アコースティックサスペンション方式小型密閉型サブウーファーに使用したのは、日立製テレビから取り出しておいた10㎝のフルレンジスピーカーユニットです。

ブラウン管TV用なので防磁気型。ペーパーコーン紙でエッジは、ウレタンではなくラバー。何の変哲もない10㎝フルレンジです。

Lepai LP-168 HAのサブウーファー出力に繋ぐと振動板の振幅が十分に取れるモノです。振幅が大きくとれる、ストロークが大きいということは、低音再生に有利でf0が低いのではないのかという推測から、アコースティックサスペンション方式による密閉型サブウーファーユニットとして選択しても低音域再生において、なんの問題もないという判断にいたり使用に至りました。

■ 小型密閉型サブウーファーエンクロージャー内容積


1、Lepai LP-168 HA2.1chアンプサブウーファー出力調整で、調整量に応じた音圧を容易に得られるので、”エンクロージャーの内容積を厳密に求める必要はない” 

2、10cmフルレンジユニットはテレビからの取り出し品でT/Sパラメーター値が分からないため、その値を基に密閉型エンクロージャーの内容積を求めることができない。

3、小型化を図るとはいえ、ローエンドの伸びがなく特定の低音帯域が持ち上がった、所謂、低音域が詰まったように聴こえる、エンクロージャーの内容積は避けたい。

4、サブウーファーからの中音出力を抑えるため、吸音材の充填量をできる限り多くするが、低音域が詰まったように聴こえる、充填量は避ける。


仕上げ前の小型密閉型サブウーファーの前面


上記要件を考慮し、できる限り小型化を目指したエンクロージャーの内容積は、10㎝フルレンジの場合、スピーカーユニットのT/Sパラメーター値にもよりますが、密閉型では5L~10Lの範囲に収まると思われることから、5L+αの内容積となりました。

また、フルレンジユニット駆動すると磁気回路に不要振動が起きるので、その不要振動を抑えるためのエンクロージャーの内に支柱を設け、その支柱にユニットの磁気回路があたるようにし、不要振動をエンクロージャーに逃がすようにしました。

支柱は、エンクロージャーの天板と底板に木ねじで固定されています。

そして、エンクロージャーの内の吸音材の充填量は、満充填です。ギュギュー詰めでありません。サブウーファーのエンクロージャーの仮組の段階で充填量を見極めています。



仕上げ前の小型密閉型サブウーファーの背面


2.☛  小型密閉型サブウーファーの表面仕上げ



アコースティックサスペイション方式による小型密閉型サブウーファーは、設置フィールドに合わせ、Lepai LP-168 HA2.1chアンプを上面もしくは背面に取り付けできるようにしています。

背面にLepai LP-168 HAをマウント

上面にLepai LP-168 HAをマウント



エンクロージャーの表面仕上げは、前面、上面、背面を黒のビニールレーザー張り。右面、左面は、0.5mmの厚さのアルミ板を張り。底板は、2.5cmの厚さのしな合板に黒のつや消し塗装で仕上げとなっています。


3.☛ 小型密閉型サブウーファーは必要か?



小型の密閉型サブウーファーを追加することで、安価なPC用スピーカーのような、うすっぺらな音から、さよならできます。厚みのある低音で高音がキラつかないバランスの取れた鳴り方ができます。そして聴き疲れません。このサウンドは。

バランスが取れる鳴らし方とは、Lepai LP-168 HA2.1chアンプの機能で、サブウーファーとR・Lメインスピーカー間の音圧のバランス調整が容易にできるからです。

ディスクトップなどのニアフィールド用として、パソコン(PC)・スマホ・ミュージックプレーヤーなどに繋いで鳴らすと、思い他、嬉しさがこみあげてきます。 

サブ・ウーファーありと、なし。あった方が、「吉」です。特にR・Lメインのスピーカーが小さい場合(小型の密閉型)は。

お疲れ様でした。最後までありがとう。


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