小型バックロードホーンの音道構造
前回の小型バックロードホーンフルレンジ一発自作 aで紹介した小型バックロードホーンエンクロージャー音道構造は、エンクロージャーの幅が一定なコンスタントワイド(CW)型を基に、音道がゆるやかに広がるエクスポネンシャル曲線を融合させた音道になるように、設計しました。
しかし、現時点で設計内容について振り返って考え直してみますと、設計上、不適切な箇所があります。
バックロードホーンの自作を思い立った時点の、設計コンセプト、仕様、図面、そしてエンクロージャーの内部画像は、下記となっています。
小型バックロードホーン型 |
■ 設計コンセプト
1、小型(コンパクト)で、ディストップパソコンの脇に置け圧迫感の無いサイズ
(6畳以下の部屋ないしニアフィールド向き)。
2、あくまでもフレンジ一発による1Way構成。
3、ローコスト、音質的にコストパフォーマンスが良い。
4、小型でもバックロードらしい音抜けの良さ、生々しさ、トランジェント特性の良い音質
■ 仕様
*外形寸法 38cm(H)×11.3cm(W)×22cm(D)
*空気室容積 0.424(Liter)
*スロート断面積 14.16(c㎡)
*ホーン長 93(cm)
*開口面積 97.9(c㎡)
*スピーカーユニット 6.5cmフルレンジ型(パラメーター不明、2種類)
*エンクロージャー材料 12mmラワン合板、9mmラワン合板
*ホーンロード材料 30mm発泡ポリスチレン板、1mmフェルト、粘着テープ
■ 図面
小型バックロードホーンの図面、音道約 93cm |
■ エンクロージャー内部
音道構造 |
このバックロードホーンエンクロージャーの音道を構成する材料は、一般に用いられているMDFや合板を使っていません。画像にあるように発泡ポリスチレン板を使いました。
バックロードホーン特有の中音域の癖(共振なのか共鳴なのか、それとも音道内での音の反射によるものなのか)を抑えるためには、より曲面、曲線的な音道が不可欠ではないかと考え。
曲線的な音道を製作するために30mmの発泡ポリスチレン板(商品名スタイロフォーム)を3枚張り合わせて使用し、上の画像のような音道としました。
スタイロフォームのような軽量な材料を使って音道を構成すると、スタイロフォームによる付帯音が多く発生し、音に歪が増え開口部から軽妙な音が出て、聴くに絶えられない音質になるのではないかと気がかりでしたが、以外にも心配すまでのものではありませんでした。
それより、空気室が小さかったためか、クロスオーバー周波数が330Hzと高くユニットからの直接音と開口部からの音のオーバーラップ帯域が広くなったのか、それにより中音域が強く感じられます。
このバックロードホーン型の音質は、開口部での音波の反射にようものなのか、音道内での音波の反射よる定在波ものなのか、特定帯域での共鳴的な音が出ているほうが気になりす。非常に・・・・
この部分が今後の課題です。音の出方は、バックロードホーンらしい歯切れの良いメリハリのある音なのですが・・・・・・
それでは、今回は、この辺で・・・・
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